北海道の上川町で毎年冬に開催されている層雲峡氷瀑まつりは、1976年に地元の彫刻家と青年たちによって始められた冬のイベントです。
現在は北海道における冬の「三大まつり」のひとつとして認知されています。
層雲峡温泉「氷瀑まつり」はライトアップされた氷像や冬の寒空に舞い上がる花火が有名ですが、昼間は開催しているのでしょうか?
この記事では、
- 昼間の氷瀑まつりについて
- 層雲峡氷瀑まつりの楽しみ方や見どころ
- 服装やアクセス方法について
層雲峡氷瀑まつりに訪れる前に知っておきたい情報を詳しくご紹介していきます。
氷瀑まつりは昼間も開催している?
層雲峡氷瀑まつりの2025年は、土日祝日や期間限定で昼間も開催予定です。
過去には昼間開催が常時されていましたが、近年は17時から21時半までの開催が基本なので、氷瀑まつりに行く際には、昼間開催している日か確認してから行くことをおすすめします。
氷爆まつりとは?開催期間や入場料について
氷瀑まつりとは、2025年で第50回を迎える歴史ある氷の祭典です。
毎年1月下旬から3月中旬まで、層雲峡にある石狩川河川敷の特設会場で開催されています。
石狩川の水を吹きかけて自然を生かして作られた大小様々な氷のオブジェは圧巻です。
幅50メートル、高さ13メートルの大規模な造形物や、氷の階段、トンネル、アイスドーム、夜にはオブジェが七色にライトアップされ、幻想的な景色が広がり、花火も打ち上り、氷の世界を美しく彩ります。
氷瀑まつりの開催期間や時間、場所は以下のとおりです。
氷瀑まつりの開催期間・時間・場所
■開催期間
2025年1月25日(土)~3月9日(日)
■平日の開催時間
17:00~21:30(最終入場21:15)
■土日祝と設定日(2月1日~11日)の開催時間
11:00~21:30(最終入場21:15)
2025年昼間の開催は土日祝日と2月1日から11日までの期間限定です。お間違えなく!
■開催場所
北海道上川郡上川町層雲峡温泉 特設会場
氷瀑まつりの入場料
2025年の層雲峡温泉氷瀑まつりの入場料は値上げされ、1,000円になります。
これは前年までの500円から倍増しています。値上げの詳細は以下の通りです。
- 新しい入場料: 1,000円
- 適用対象: 中学生以上(以前と同様)
この値上げは、イベントの運営コストの増加や、より充実したコンテンツを提供するための措置である可能性があります。第50回という節目の年でもあるため、特別な企画や改善が行われる可能性も考えられます。
入場料の値上げにともない、イベントの内容や規模が拡大される可能性もあるため、詳細な情報は公式サイトや現地での案内を確認することをお勧めします。
氷瀑まつりの昼の楽しみ方と見どころ
太陽の光で青く輝く氷のオブジェ、氷でできた滑り台や氷のトンネル、氷瀑神社、アイスクライミング体験、食べ物屋台など、昼の楽しみ方と見どころは様々あります。
その中から子どもと行く昼の氷瀑まつりの楽しみ方と見どころをご紹介します。
氷のトンネル探検
氷瀑まつりの氷のトンネルは、約100メートルの大規模な作りとなっていて、幻想的な空間が広がる氷瀑まつりメインの見どころスポットです。
内部には、石狩川の澄んだ水を吹き付けて作られた無数のつららが天井から伸び、異世界の洞窟のような柔らかな光が施され、夜とは違った昼ならではの美しさが楽しめます。
複数の通路を自由に探索でき、氷の迷路のような体験ができる点も見どころです!
雪の滑り台チューブスライダー
例年、15分500円でチューブスライダーを楽しむことができます。
売店でゴムチューブをレンタルして、氷の滑り台を爽快に滑って楽しみます。
ゴムチューブはドーナツ型なので、小さな子供であれば、大人が先にゴムチューブに座り、大人の上に子供が座ると落ちることなく安心して滑ることができます。
よほど混んでいない限り、15分間で何回も滑って楽しむことができます。
子供だけではなく、大人も存分に楽しむことができますよ。
氷瀑まつりの思い出に写真スポットあり
氷瀑まつりでは、極寒証明書の発行と記念写真撮影が無料で楽しめます。
会場入り口付近の専用コーナーで、専門スタッフが氷像や雪景色を背景に撮影してくれます。
極寒証明書は、特徴的なデザインが施された旅の記念として人気です。
家族や友人との思い出づくりに最適ですが、混雑時は待ち時間が発生する場合があるのでご注意ください。
氷瀑まつり会場に休憩所はある?滞在時間は?
小さな赤ちゃん連れで行く場合、抱っこ紐で抱っこし、なるべく天候が良く昼間の温かな時間帯に行くことがおすすめです。
我が家も下の子が11ヶ月のときに氷瀑まつりに行ってきました。
3月初旬ではありましたが、昼でも冷え切っていて、とっても寒かったです!
写真スポットで撮影して一通り観覧して帰宅という流れで、滞在時間は1時間程度でした。
会場内には休憩所があり、ホットドリンクと軽食を購入することができます。
体が冷えきってしまわないように、体調管理には気をつけて、冬の氷瀑まつりを楽しんでください。
もう少し大きくなったお子さんであれば、夜のイルミネーションや花火を見に、夜の氷瀑まつりを楽しみたいですね。
日帰り入浴におすすめ!氷瀑まつり近隣の温泉5選
昼の氷瀑まつりを楽しんだあとは、冷え切った体を温泉で温めましょう。
昼開催されていない日は、温泉で体を温めてから夜の氷瀑まつりへ!
日帰り入浴が可能な層雲峡温泉の中からおすすめの5つの温泉宿や施設をご紹介しますね。
※記載されている時間でも入浴できない場合もあります。事前に各施設のHPをご確認ください。
■層雲閣MOUNTAIN RESORT 1923■ 日帰り入浴 13時~20時 大人700円 小人500円 【おすすめポイント】 料金が近隣温泉に比べてお安い 2022年にリニューアルされて清潔感あり! |
■朝陽亭■ 日帰り入浴 13時~19時(※入浴は20時00分まで) 大人1,200円 小人 600円 レンタル料:バスタオル・タオル250円 【おすすめポイント】 日帰り入浴+道北グルメ和食バイキングプランあり(15時~20時) 料金が近隣温泉に比べるとお高めだが、夕食付き日帰りプランがあり、道北食材が味わえる! |
■ホテル大雪■ 日帰り入浴 11時~17時 ※宿泊者が多数の場合は、15時00分で終了 大人1,000円 小人 800円 バスタオル・タオル330円 【おすすめポイント】 貸し切り露天風呂あり! |
■朝陽リゾートホテル■ 日帰り入浴 13時半~19時 大人1,200円 小人 600円 【おすすめポイント】 日帰り入浴+品数多数!世界料理を主としたバイキングプランあり(15時~20時) 料金が近隣温泉に比べるとお高めだが、夕食付き日帰りプランあり! |
■黒岳の湯(日帰り入浴のみ)■ 5月から10月 10時~21時半 11月から4月 11時から21時半 ※入館は21時まで 年中無休 ※施設メンテナンスのため休館日あり。 大人 600円 小人 300円 【おすすめポイント】 日帰り入浴のみで古民家のような落ち着きある温泉施設 料金がお安い! X(旧ツイッター)で詳細チェック! |
氷瀑まつりの夜の見どころ!ライトアップや花火は格別!
氷瀑まつり昼を楽しんだあとは、きっと夜も行きたくなること間違いなしです!
氷瀑まつり夜の見どころもご紹介しますね。
夜の氷瀑まつりは、幻想的なライトアップと迫力ある冬花火が最大の見どころです。
凍てつく夜空に打ち上げられる花火とライトアップされた氷のオブジェのコントラストは、他では味わえない美しさと感動を与えてくれます。
氷瀑まつりの夜景と花火は、まさに冬の北海道でしか体験できない特別な光景です。
日本夜景遺産(ライトアップ夜景遺産)に認定
氷瀑まつりの夜景は、日本夜景遺産にも認定された特別な美しさを誇ります。
2019年に日本夜景遺産の「ライトアップ夜景遺産」に登録された氷瀑まつりは、氷のオブジェを中心とした幻想的な光の演出が高く評価されています。
夜になると、氷のオブジェがライトアップされ、昼間とは一変したロマンチックな雰囲気が広がります。
石狩川の清らかな水から作られた氷の造形が、七色の光で照らされる様子は、自然と人工の美しさが融合したまさに芸術作品そのものです。
特に目を引くのは、大規模な氷のアート群で、約30基に及ぶ大小さまざまなオブジェが並び、最大13メートルにも及ぶ巨大な氷の作品は圧巻です。
その光景は北海道の冬ならではの極寒の自然と、職人たちの精巧な技術が融合したものと言えるでしょう。
また、夜の冷たい空気の中、ライトアップが施された氷瀑神社やトンネルなど、細部にまで工夫された空間演出は、訪れる全ての人に感動を与えます。
氷瀑まつりの夜景は昼間と全く異なる魅力を持ち、寒さを忘れるほどの感動を味わえます。
夜の氷瀑まつりに行くなら、近隣のホテル宿泊も検討してみてくださいね。
氷瀑まつりの花火はいつ?開始時間は?
寒空の中に舞い上がる冬の花火は北海道の冬イベントでしか味わうことができない、格別な思い出になること間違いなしです!
氷瀑まつりでも、期間中多くの日程で花火大会が開催されています。
具体的な花火の打ち上げ時間は毎日20:30頃を予定しています。ただし、以下の点に注意が必要です。
- 悪天候の場合、時間変更や中止の可能性があります。
- 平日は「ツアーが入れば花火が開催」となる場合があるため、事前に宿泊ホテルや会場に確認することをおすすめします。
氷瀑まつりの服装や例年の気温は?
極寒の冬、北海道の氷瀑まつりを楽しむためには、防寒対策は必須です!
冬の基本の服装からおすすめの着方、お子さんの場合についてもお伝えしていきます。
また北海道の冬の例年の気温も合わせて服装の準備をしてくださいね。
服装について
冬の北海道の野外イベントを楽しむための基本の服装は以下のとおりです。
ヒートテック上下 | 私はユニクロのヒートテックを愛用しています。 通常のヒートテックであれば、上は2枚重ね着もおすすめ、超極暖ヒートテックでもよいですが、普段着使いには通常のヒートテックが便利なので、私は冬の野外ではヒートテックの重ね着をしています。 |
厚手の靴下 | 足先から冷えてしまうのを防ぎます。 通常の少し厚めの靴下+足先用カイロを上と下に貼るのもおすすめです。 |
トレーナー+チャック前開きのフリース | セーターでも温かいですが着ぶくれしてしまうので、私はトレーナー派です。乗り物の中や室内に入る場合、暑くなってしまう場合もあるため、調整できる重ね着がおすすめです。 |
スノーウエアー上下 | 上だけではなく、下も必須です!私の押しはmont-bellのスノーウエアーです。 子供用も薄手ですが、とても暖かく、価格も他のブランド物に比べて購入しやすく、3人目にお下がりしていますが、もちが良いなと感じています。 |
ボトムス | 暖かいスノーウエア(下)+ヒートテック(下)を身につけることができれば、いつもの履き慣れたボトムスで良いかと思います。 裏起毛のものでも良いですが、カイロを貼ったり、ヒートテックを履けば、結構温まります。 |
カイロ | 寒い状況にあわせて、カイロを腰やお腹に貼ったり、ポケットにカイロを忍ばせておいてください。 出発する室内からカイロをつけていると、汗をかいて外で冷えてしまう原因にもなるので、カイロを使うタイミングには気をつけてください! 会場につく直前か会場で冷えてしまう前に貼るなど、タイミングが大事です! 寒さ対策にはカイロ必須ですが、子どもの場合は貼るカイロは必要ないかなと思います。手がかじかんでしまったときなどに貼らないカイロを使うのがおすすめです。 |
手袋 | 私は指先を使いたくても手袋の指先が合わず脱ぐ回数が多いため、手袋に片方づつ腕にはめるゴムをつけています。 輪っかのゴムに紐があり、その先にホックがあるので取り外し可能です。 子供の手袋にもつけています。 腕につけておくことができるので、手袋脱いで落としちゃった!という心配がありません。 小さいお子さんだと両手袋をつなげて腕に通す紐がありますが、脱ぎ着するときに絡まってしまうことがよくあるため、片方づつ腕にはめるゴムがおすすめです! |
耳までかくれる帽子や耳当て、ネックウォーマー | 首周りが冷えないように首元もまでチャックが上がるアウターが良いですが、それにプラスして、ネックウォーマーがあると、顔周りも寒さから防ぐことができます。 手首、足首、首が冷えないような身支度を意識して準備すると良いですよ。 |
スノーシューズ | 滑らず温かなものを選びましょう。子供の場合は短いブーツよりも長さのある長靴がおすすめです。 雪が入らないように、長靴にとりつけるスノーカバーがあるとなおよいです。 スノーカバーのサイズはぴったりサイズだとスノーウエアに被すことができず、とてもやりづらいです。上げ下げしやすいように、ゆったりめのサイズを選んでくださいね。 |
冬の北海道を楽しむためには防寒対策は必須です!
例年の気温
層雲峡氷瀑まつりが開催される時期の気温について調べてみました。
1月平均-8.5℃
2月平均-7.9℃
3月平均-3.5℃
あくまでこれは平均気温なので、気温がぐっと下がる日は-10℃は下回ります。夜中から早朝にかけて-30℃近くなる日もあります。
北海道冬の野外イベントや氷瀑まつりにいく際には、天気予報チェックもお忘れなく!
氷瀑まつりの駐車場やアクセス方法
氷瀑まつりに自動車で移動の場合は、駐車場が必要です。
冬の運転はなるべく避けたいという方には便利な送迎バスがあります。
氷瀑まつりの駐車場についてと、バス利用についてお伝えします。
氷瀑まつりの駐車場について
層雲峡氷瀑まつりに車で訪れる場合、「層雲峡公共駐車場」を利用することができます。
上川町方面から来る場合は、国道39号線を道沿いに進み、層雲峡温泉交差点を右折してすぐにまた右折すると入口があります。
層雲峡温泉は国道39号線沿いにあるため、道なりに進めば容易に見つけることができます。
詳細は以下の通りです。
住所: 北海道上川郡上川町層雲峡温泉
営業時間: 24時間
料金: 無料
駐車台数: 普通車182台、大型車22台
層雲峡公共駐車場から氷爆まつりの会場までは、徒歩で2~3分の距離となっています。
路面は滑りやすくなっているので、滑らない靴やしっかりと足の裏を地面に付けて歩く歩き方で、滑らないよう対策してくださいね。
注意点
- 駐車場の1階は屋根付きですが、横が吹き抜けになっているため雪が吹き込む可能性があります。
- 気温が低いため、地面が凍結している場合があります。駐車場内の運転や降りてからの移動には十分注意が必要です。
- 土日や祝日は混雑が予想されるため、早めの到着をおすすめします。
- 会場は非常に寒いので、暖かい服装と滑り止めのついた靴での来場が推奨されています。
会場周辺にはホテルなどの宿泊施設の駐車場もありますが、これらは一般利用できないため、ご注意ください。
公共機関を利用する場合
公共機関をご利用する場合を記載します。詳しくは各HPをご確認ください。
特急シャトルバス大雪号
- 運行期間:2024年10月19日から2025年4月30日まで
- 運行区間:旭川駅前バス乗り場1番ーホテル大雪
- 予約締切:宿泊日の3日前17時まで
札幌・旭川 – 層雲峡間の送迎バス
- 運行期間:2024年10月1日から2025年3月31日まで
- 運行区間:層雲峡 朝陽亭/層雲峡温泉 朝陽リゾートホテル
- 札幌(JR札幌駅北口団体バス乗り場)
- 旭川(旭川市1条通6丁目左10昭和通)
- 料金:
- 札幌 – ホテル間:片道2,500円(税込)
- 旭川 – ホテル間:片道1,000円(税込)
これらの送迎バスは、氷瀑まつり期間中も運行される予定です。ご利用を検討される場合は各ホテルの公式ホームページよりご確認ください。
無料送迎バス
宿泊ホテルと氷瀑まつりの会場間の移動は、無料の送迎バスを利用することができます。
エリア内の層雲峡温泉の宿泊施設と特設会場を結ぶシャトルバスサービスです。
- 冬の道路事情を心配せずに移動できる
- 駐車場を探す手間が省ける
- 寒い中を歩く必要がない
注意点
- バスの運行スケジュールや乗り場については、宿泊するホテルのフロントで確認することをおすすめします。
- 混雑時期には待ち時間が発生する可能性があります。
まとめ
氷瀑まつりは、土日祝日のほか、期間限定で昼開催されています。
氷瀑まつりの昼間は日光に照らされた氷像や氷のトンネルが透明感を増し、美しい写真が撮れる絶好の時間帯です。
夜のライトアップや花火とはまた異なる魅力を味わえます。
混雑が少ない氷瀑まつりの昼間を狙えば、ゆっくりと会場を巡ることができ、訪れるたびに新たな発見があるでしょう。
また、周辺には温泉も多く、冷えた体を温めながらリラックスすることもできます。
氷瀑まつりに訪れる際は、防寒対策を万全にし、アクセス方法や駐車場情報を事前にチェックしておくことがおすすめです。
また昼と夜の氷瀑まつりの違いを体感するために、昼から夜にかけての滞在も検討してみてください。
氷瀑まつりは、昼間のアクティビティと夜のロマンチックな光景を楽しむことで、心に残る特別な思い出を作ることができます。
この冬、ぜひ一度足を運び、氷の芸術が織りなす幻想的な世界を体験してみてはいかがでしょうか。
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